PFS 観測装置の内、すばる望遠鏡の主焦点面上の銀河や恒星へファイバーを配置するモジュールは「コブラモジュール」と呼ばれています。57本のファイバーとアクチュエータで構成されるモジュールを42台、図1のように配置し視野を隙間なくカバーしています。
「コブラモジュール」はファイバーを担当しているブラジルのチームと、ファイバーを動かすアクチュエータを担当している米国カリフォルニア工科大学のチームが協力して製作を進めています。
1台目のコブラモジュールを台湾へ輸送して以来、組み上げ方法を改良しながらモジュールの製作を続けてきています。そして2019年1月末に5台(図1の薄い青色のもの)のモジュールが台湾へ輸送されました。
(左) 梱包された5台のコブラモジュール (右) 輸送準備をしているカリフォルニア工科大学のグループ
台湾では、中央研究院天文及天文物理研究所(ASIAA)とそのパートナーが最初のコブラモジュールを使った試験の他、主焦点装置の組み上げを進めています。今後スペアのモジュールを用いて光学ベンチへの取り付け試験を行い、安全な取り付け方法を確立します。その後、実際に用いるコブラモジュールの取り付けを始めます。