分光器2台目にも近赤外カメラが取り付けられました

      分光器2台目にも近赤外カメラが取り付けられました はコメントを受け付けていません

装置の完成に向けてPFSプロジェクトでは分光器の開発が進んでいます。分光器はマルセイユ天文物理研究所、ジョンズ・ホプキンス大学(JHU)、プリンストン大学、ブラジルコンソーシアムがWinlight社と協力して開発を進めてきています。組み上げや試験を通して様々な問題に直面しながらも、チームで議論を重ね一つ一つ解決して完成に向けて組み上げを進めています。

そんな中、2023年6月末にすばる望遠鏡に近赤外カメラが輸送されました。近赤外カメラはJHUで組み上げ・試験が進められていますが、6月に3台目のカメラが完成しました(※注)。

カメラの真空・冷却機能や、カメラ光学系が結ぶ像の質、熱輻射ノイズに対する性能などの試験結果を基に輸送前審査を6/15に行い、通過したためにまもなくJHUから輸送されました。

前回の輸送と同じように、ハワイ島まで空路で、そこからは陸路でマウナケア山頂に運ばれたのちほどなくして7月6日に分光器に取り付けられました。

これで2台の分光器が青、赤、近赤外カメラを備え~1200本のフルスペクトル(380nm-1260nm)を取れるようになりました。現在は組み上げ後に真空引き、冷却を経て取り付け後の試験を行っているところです。

※注 1台目はLAMに輸送され組み上げ試験中です。2台目はすばる望遠鏡に輸送されて、既に設置されている分光器に取り付けられました。