2025年1月7日から9日にかけて、第14回すばるPrime Focus Spectrograph(PFS)共同研究会議がカブリIPMUで開催されました。会議には、約120名が現地参から、約60名がオンラインで参加し、合計約180名が参加しました。PFSの技術チームとサイエンスワーキンググループのメンバーが一堂に会しました。特に、PFS装置の完成を受けて、会議では各装置およびソフトウェア開発チーム(カリフォルニア工科大学・ジェット推進研究所、台湾の中央研究院天文及天文物理研究所:ASIAA、マックスプランク研究所、フランス・マルセイユ天体物理学研究所、ブラジル国立天文研究所、ジョンズ・ホプキンス大学、プリンストン大学)に感謝の意が示されました。また、これまでに技術チームが確認した性能や、試運転観測の詳細な報告も行われました。
PFSの各サイエンスワーキンググループ(宇宙論、銀河進化、銀河考古学)は、サイエンスケース、サーベイデザイン、観測戦略の現状について報告しました。約5年間をかけてすばる望遠鏡の360夜を費やすPFSすばる戦略プログラム(PFS SSP)が、遂に2025年3月に開始します。PFSチームは、SSP観測に向けた戦略、課題、宿題について議論しました。チームは期待と興奮に包まれ、会議は成功裏に終了しました。