あけましておめでとうございます。2022年最初の記事は、少しさかのぼってハワイ観測所に輸送された装置のお話しです。
2021年10月、二本目のファイバケーブルがハワイに輸送されました。
PFSのファイバーケーブルは、望遠鏡の頭に取り付ける主焦点装置とドーム建物の4階に設置される分光器をつなぐ55mのケーブルです。全部で4本製作することになっており(4台の分光器にそれぞれつながります)、2019年から第二段階の組み上げをブラジル宇宙物理実験局で行っています。
昨年の8月に2本目の輸送審査を終え、10月にハワイ観測所に輸送されました。輸送後、ファイバーが破損していないか(つまり、光を通すか)確認を行い、無事なことが分かりました。今後は本格的な光学試験や望遠鏡搭載へと進んでいく予定です。
一方、残りのケーブルの組み上げもブラジルで進んでいます。1本目、2本目製作を経て組み上げ方法が確立してきたので、残りの2本の製作を並行して効率的に行うためにチームが机のレイアウトや組み上げ手順を工夫しながら進めています。