3台目の分光器用の光学部品が届きました


今回は夏も盛りのマルセイユからのニュースです。

PFSでは同じ型の4台の分光器を使って約2400本のスペクトルを取得します。
分光器はフランスのマルセイユ天文物理研究所(LAM)を中心に開発が進められていますが、レンズや鏡などの光学部品ユニットの製作と組上げはLAMのパートナーであるウィンライト社で行われています。
既に2台分の光学部品ユニットがLAMに届けられていましたが、3台目の分光器用の部品についても、レンズや鏡の効率、最終的な像質を確認し、過去2台の分光器と同等かそれ以上の性能が達成出来ているとわかったので、2020年7月にLAMに輸送されました。

LAMに収められている分光器用の部品。オレンジ色の矢印が付いているのが今回 LAMに届いた光学部品。

他にも、カメラ用の冷却真空容器や検出器の組上げや試験はアメリカのジョンズ・ホプキンス大で進んでおり、3台目の可視光赤カメラがまもなく輸送される予定です。ファイバースリットユニットもブラジル宇宙物理実験局で進められています。

各所からの部品が届き準備が整い次第、LAMでは2台目に加えて3台目の分光器の組上げ、統合試験が始まります。


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