英文:David Le Mignant (LAM)
現在、フランスではマルセイユ天文物理研究所(LAM)を中心とした開発チームが分光器の製作活動を並行して進めています。開発項目の中でも特に次の2つが主立っています。
1)可視カメラユニットの冷却試験:昨年から可視光域カメラユニットの冷却試験を行っています(https://pfs.ipmu.jp/blog/2015/11/p124)。2015年12月の冷却試験結果から、冷却系統の部品や機械部品にいくつかの修正が必要なことがわかりました。また、これとは別に使用していた冷却機自体にも潜在的問題がある可能性が判明し、現在交換作業を進めています。次回冷却試験は2月末に行う予定です。
2)分光器組み上げ試験:分光器1台目(SM1)がマルセイユで組み上げられています(https://pfs.ipmu.jp/blog/2015/08/p17)。各部品は一般に「光学ベンチ」と呼ばれる幅2.4m奥行1.9mの台の上に固定されますが、各パーツは別の PFS 研究機関で開発され運び込まれたものなので、ベンチの上で一つのシステムとして組み合わせるのは今回が初めてです。この組み上げ試験ではベンチに載せる各部品の位置精度とその着脱に伴う再現性を調べ、仕様内に十分収まっていることを確認しました。光学ベンチと壁の接合部など、機械部品同士のインターフェース部分の確認も行われています。
SM1組み上げの様子は次の動画で見ることができます。
再生速度を遅くした高解像度の動画はPFSのwebでご覧いただけます:
(http://pfs.ipmu.jp/movie/SpS/mountingsequence_201601.mp4)