最初の分光器の組み上げが始まりました。


PFSプロジェクトは観測装置制作の進捗として一つの大きなマイルストーンを迎えました。
PFSプロジェクトでは約2400個の天体を観測する為に4つの分光器を作りますが、その内1台目の分光器用のさまざまな部品がフランス・マルセイユ天文物理研究所(LAM)のクリーンルームに集結しつつあります。

IMG_0012 (搬入の様子)

写真は、実験室に搬入される分光器の様々な部品で、部品を高い位置精度で載せるための光学ベンチ、そして仮置きされた可視用カメラユニットです。このあと、8月から11月にかけてアメリカ東海岸の共同研究機関から可視用カメラの検出器ユニットが複数回に分けて搬入される予定です。またブラジル国立天文台(LNA)からもファイバーを並べたスリットユニットが間もなく到着する予定です。

IMG_0090 (光学ベンチ)

IMG_0080 (可視用カメラユニット)

これらの世界中の様々な機関からマルセイユに搬入されてくる部品を、設計時の予定性能が実現できているか、それぞれの段階で確認を行いながら1年近くかけて慎重に組み上げていく予定です(カメラユニットを組み上げる様子の動画 [こちら] もご覧ください。)

PFSプロジェクトとしては、まだ観測装置ができ始めつつあるという途上の段階ではありますが、設計していたものが実物として出来上がってくるというこれまで以上に面白いフェーズに突入することになり、プロジェクトメンバー一同、非常に良い性能を実現するようにますます力を発揮していきたいと思っています!


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