共同利用観測開始に向けた審査会が開催されました

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ハワイ時間2024年7月9日、10日にPFSプロジェクトにとって重要な会議がありました。すばる望遠鏡共同利用観測のS25A期からPFSの科学運用を開始できるかどうかの準備状況を確認するための会議です。2025年2月から始まるS25A期の観測は半年前の2024年8月に募集されます。公募が始まるまで一月という中、PFSの準備状況について審査・確認をする会が開かれました。

一日目には、PFSの概要や現在の状況について紹介があった後、PFSを使った共同利用観測の枠組み、観測者からどのように観測申請書やターゲットリストを受け付け、広視野多天体分光という装置の特長を生かしながら効率よく観測を実行し、その質を確認しているのかについて議論が行われました。また、取得したデータを処理するソフトウェアの開発状況や、データをどのよう観測者に提供するかについても議論が行われました。それぞれ必要なルールやツールが揃っているか、不足している点はないかの審議が行われました。

二日目には、装置そのものの運用に着目し、装置交換や夜間観測の手順やPFSを運用するための観測所のインフラ、装置の性能やメンテナンス、また運用時の安全面について審議が行われました。

両日とも、審査員を始め参加者から多くの質問があり有意義な議論が行われました。現在は審査結果を待ちながら審査中に受けた質問や示唆を基に準備を進めているところです。