6月26日から7月1日にかけてイギリスのエジンバラで国際研究会”SPIE Astronomical telescopes and instrumentation” が開催されました。この会議は2年に一度開催される大規模な国際会議で、望遠鏡や観測装置の開発・運用に携わっている人々が世界中から集まり、実に様々なプロジェクトや研究開発おける活動の紹介、進捗状況の報告や議論を行います。
PFSプロジェクトもからも8つ発表を行いました。プロジェクトマネージャー田村直之による口頭発表ではプロジェクトの概要、最近の開発の進捗状況や今後の見通しを、7つのポスター発表では各サブシステムやサブコンポーネントの開発状況の詳細を、それぞれ紹介しました。更に、PI村山斉による基調講演では「すみれ(SuMIRe)計画」が取り上げられ、ダークマターやダークエネルギーの正体、宇宙終焉の有無といった謎に答えるべく、すでに先行しているHSCによる撮像サーベイと数年後に始まるPFSによる分光サーベイ、いずれもすばる望遠鏡から発信されるユニークな大規模データの重要性が強調されました。
こうした会議は、数カ国に散らばっているPFSチームが顔を合わせられる貴重な機会でもあります。会期間中、いくつかのトピックを取り上げて会議を開催し、現状や問題点の共有と、今後のプラン、主に各部分の統合過程について密に議論を行いました。
参考: PFSが目指すサイエンス