プリンストン滞在記


仲村は6/2から6/1にかけて、7/15から7/31にかけてプリンストン大学に訪問しています。

プリンストン大学はニュージャージー州にある私立大学でアインシュタインをはじめとする著名物理学者が多数在籍したこともあるアメリカ有数の名門大学です。

キャンパスはニューヨークから電車で約1時間のところにあり、大学の周りは自然に囲まれていて、歩いていると色々な動物たちに遭遇します。

プリンストン大学は以前からすばる望遠鏡に縁がありましてソフトウェアや装置開発に貢献してくれています。

今回の訪問ではプリンストンチームの人々と協力して解析パイプライン開発を行いました。

https://pfs.ipmu.jp/blog/2017/01/p301でも紹介した様に実際のデータはたくさんの線が並んだ”画像”として得られます。

研究者が欲しいのはもちろんこの縞々の画像そのものではなく、天体が出す光の波長やその強さなどの情報なのでこの画像からそう言った情報を抽出する必要があります。

この科学的な情報を引き出すソフトウェアを解析パイプラインと言ってプリンストン大学は長年様々な装置での解析パイプラインの開発に貢献してきています。

この画像には天体の情報だけでなく装置の情報も含まれているため、装置がどう言った特性を持っているのか (どれくらい画像を歪ませるのか、どれくらい画像がぼやけて見えるのかなど) を正しく理解する必要があり、様々な知識を総動員しながら開発をしていく必要があります。

今回は画像から波長を計算する解析が正確になされているかどうかのチェックを行うツールの開発を行って来ました。


さて、今回の滞在中に学部対抗のソフトボールの試合に飛び入りで参加させてもらいました。

PFSチームが所属している Department of Astrophysical Science のチーム名は”Naked Singularities” (裸の特異点) 。

ブラックホールの様に得点を吸い込んでいいくかといいますと、、、そんなことはなくとっても弱いです。。。

ポスドクが多く定着した選手がいない、ほとんどのメンバーがアメリカ以外の出身で野球もソフトボールもやったことがない、、、というのが理由だそうです。

この日の試合は12-17で敗戦。試合には負けましたが負けたなりに楽しんで試合をしていました。

この日の相手は図書館の職員さんでした。



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