メトロロジカメラシステム詳細設計レビュー会議


メトロロジカメラシステム(metrology camera system = MCS)は、 台湾の ASIAA(中央研究院天文及び天文物理研究所)が開発を進めている PFS のサブシステムの一つで、ファイバーの先端を天体の位置に正確に配置する際にカギとなる装置です。MCS はすばるのカセグレン焦点に取り付けられ、約2400本の天体観測用ファイバー(サイエンスファイバー)と、配置の際基準となる約100本の固定ファイバーが並ぶ主焦点を見上げる形になります。ファイバー配置を行う際には、これらのファイバーに主焦点の反対側、つまり分光器側の先端から光を入れることで、主焦 点側のファイバー端を光らせます。MCSでこの光ったファイバー端の画像を撮ることにより、それぞれのファイバーが今主焦点面のどこにいるか、到 達すべき場所からどのくらい離れてしまっているかを正確に把握し、ファイバー配置システムに命令を送ることができます。MCSの視野は一回の露出で主焦点にある全てのファイバー端の画像を撮れるほどに広いので、例えば何枚も小さな領域の画像を撮ってつなぎあわせる必要もなく、素早くファ イバー配置を進めていくことができます。

MCSの設計が完成に近づき、設計者とは独立の視点で特に機械設計とパーツの組み上げ、試験手順について詳しくチェックする段階になりました。そ こで、ハワイ観測所と、PFS チーム内で他のサブシステムを開発しているメンバーから数人ずつを審査員として招き、詳細設計審査会議を 9/22、23 の二日間、ASIAA と各所をインターネットでつないで行いました。ここで得られた 審査員からの提案に従い ASIAA のメンバーはさらに検討を重ね、12/3 に差分審査会議を開催、設計や組み上げ・試験手順に期待通りの改善やリスク回避策の導入を確認できました。チームは今後、2016年末頃のハワイ観測 所への輸送を目指し、ハードウェアの製作に入ります。

MCS (MCSの機械設計図)


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